トークンコストの考え方
何がコストを決めるのか、実際にかかった額をどう確認するのか、事前に見積もるコマンド
NexusArchitectは、1回のコマンドで多数のサブエージェントを動かします。 そのため「どれくらいかかるのか」が気になりますが、具体的な金額をここに書くことはできません。 コードベースの規模・プロファイル・キャッシュの当たり方で大きく変わるからです。
代わりに、コストを決める要素と、自分の環境で測る方法を説明します。
何がコストを決めるのか
実行するフェーズ数(プロファイル)
いちばん効きます。mvpは3フェーズ、fullは23フェーズなので、単純にこの比で差が出ます。
最初はmvpで試し、必要になってから範囲を広げるのが安く済みます。
どのモデルが動くか(モデル階層化)
「できる中でいちばん安いモデルを使う」方針で組まれています。ファイルを読んで要約するだけの作業はhaiku、 構造に沿った生成はsonnet、opusは判断が必要なところ(ミニプラン策定・Epic整合性判定)だけです。 割り当ての一覧はimplement-backlogのページにあります。
コードベースの規模
architect側は既存コードを読み込むので、行数がそのまま入力トークンに乗ります。 ただし全行を読むわけではなく、構造を調べるツールとサンプリングで一部だけを読みます。
プロンプトキャッシュの当たり方
キャッシュから読まれた入力トークンは通常の0.1倍で課金されます。 同じ文脈を保ったまま連続して作業するほど安くなり、途中で大きく作り直すと高くなります。
実際にかかった額を見る
プラグインには、トークン使用量を記録するフック(hook)が最初から組み込まれています。
設定は不要で、実行するだけでwork/token-usage.jsonとwork/token-usage.jsonlに記録が積まれます。
/architect:report-token-cost --once
合計、フェーズごと、モデルごとのコストが、入力/出力/キャッシュ読み/キャッシュ書きの内訳つきで表示されます。 日ごとの推移やセッションごとのコストも見られます。これは推定ではなく実測値です。
事前に見積もる
まだ動かしていない作業を見積もりたいときは、次のコマンドを使います。
/architect:estimate-token-cost <対象パス>
コードの行数からトークン量を概算し、フェーズごとのモデル階層で価格をつけて、
typical / low / highの3つの幅で報告します。結果はreports/05_estimate/token-cost-estimate.mdに出力されます。
安くするための手段
- 段階的に実行する — 最初から
fullを通さず、mvpで判断できるところまで進める - 対象範囲を狭める —
--outや対象パスの指定で、読み込むコードを絞る - 文脈を保つ — 同じ流れの中で作業を続けると、プロンプトキャッシュが効きます
- 止まる場所を意識する — 途中で止まっても進捗は残るので、作業を分けても再実行のコストは増えません(中断と再開)